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■碁石茶とは
<碁石茶の歴史> 土佐国の「碁石茶」を、 江戸時代と変わらぬ製法で作り続ける。 碁石茶は、東南アジアの山間部~中国雲南省から四国へ伝わったと言わ れています。
江戸時代は土佐藩の主要生産物として、土佐藩の史料「南路志」にも記録されており、明治まで特産品であり続けました。 昭和に入り、過疎化、高齢化が進行し、生産者が減少しました。
食生活の 欧風化とあいまって、碁石茶の生産量は減り続け、昭和五十年代にはたっ た、一件になってしまいました。 全国で唯一、碁石茶を作り続けたのが小笠原家です。
昔から「胃腸にやさ しい」とされる茶粥の愛好家たちから切望され、生産を続けました。 しかし、近年の健康ブームをきっかけに、ふたたび碁石茶に注目が集まりま す。伝統の製法と発酵に不可欠なカビを、小笠原家から他の農家へ伝承すること で、少しずつ生産量も増やしています。
「カビつけと漬けこみ、天日干しの三工程はとくに気を使いよるね。
ようはう まく発酵させて酸味を出し、絶対に雨に漏らさんように天気に注意しなが ら手早く完全に乾かす。
そうせにゃ味も香りも出ませんので」 小笠原家六代目 小笠原章富さん談 碁石茶を作るには、発酵という自然の力をうまくコントロールするこ とが大切です。
発酵の具合も天候や気温によって変わるため、機械やマ ニュアルに頼ることはできません。人の「手」と「目」を頼りに、作り続ける ことで、四百年を超える伝統は守られているのです。